不道徳徒然日記

徒然なるままに、不道徳な日記でも書くことにしました。奴隷的オタクイズム。

#1 選ばれたのは、ブログでした

  Twitter複数のツイートにまたがって自分の意見を述べている人をよく見かけるが、私はどうしてもダサいと思ってしまう。もちろん、使い方は人それぞれだし、意見自体はすばらしいものもたくさんあることは間違いない。ただ、Twitterというのは140字という限られた字数の中で表現することに面白さがあるのではないだろうか。Twitterのタイムラインの流れはとても速い。だから、切り分けられた真面目な長文ツイートの前半と後半の間に、他の人のくだらない下ネタが挟み込まれることになる。これはダサい。Twitterのいいところは、その手軽さゆえのくだらなさだと思う。たとえるならば授業と授業との合間、休み時間の教室での会話なのである。他の人にも会話は聞こえるし、会話している仲間どうしでもお互いにそんなに真面目に話を聴いてなどいないのである。述べている意見の良し悪しに関わらず、気楽な休み時間に真面目な話を長々とするのはダサい。

 では、Facebookはどうだろうか。たしかにFacebookならば字数の制限は受けないといってよい。しかし、Facebookはなんといってもその使いづらさがネックである。Facebookには気軽さがない。自分の正体を明らかしているため、ほとんどの人が差し障りのない意味のない投稿か、だれに見せても恥ずかしくない自慢の投稿しかしていないだろう。私の見る限り、日本人はFacebookを少しフォーマルに捉えているように思う。少なくともTwitterと比べるとその差は歴然である。多くの日本人にとって、Facebookとはなにかを成し遂げたときか、季節の変わり目以外に投稿してはいけないものなのだ。

 そうすると、自分の意見を気軽に述べることができて、なおかつダサくないツールはなんだろうかということになると、結局ブログだという結論に落ち着く。

 ブログを開設するにあたって、一番悩むのがブログの名前である。特に私のように、決まったテーマもなく、漠然と意見や感想を述べようと始めた者にとっては、これが非常に難しい。だから、盗むことにした。まず、吉田兼好の『徒然草』である。私も徒然なるままに書くことにした。そして、三島由紀夫の『不道徳教育講座』である。この本は、「教師を内心バカにすべし」「弱い者をいじめるべし」といった短編が並ぶ私の愛読書である。一見不道徳に見えても、三島の文章力と論理構成、ユーモアのセンスにかかれば、読み終わった時にはどの話にもなるほどと納得してしまう。私も単に自分の意見を述べるのではなく、たとえ不道徳に思えても、おもしろく読み応えのあるブログを書きたいものである。